今年の新入社員研修でいただいたご質問をひとつご紹介いたします。
覚えたことからイメージを膨らませ、こういう場合はどうするのか、と考えられる人は少数派です。本当に感心いたします。

SUMIF関数の特徴

SUMIF関数は条件に合うデータの合計を計算できる関数です。
=SUMIF(範囲,条件,合計範囲)
最初の範囲は条件を指定する範囲です。
下のように蓄積したデータを元に種類ごとの集計をします。

(数式をコピーする場合は範囲がズレないように絶対参照にします)

=SUMIF($J$4:$J$144,L4,$I$4:$I$144))

SUMIF関数に複数の条件をつけたい

通常は条件は一つのみという使い方をしますが、例えば担当「大塚」と「相沢」の売上の合算を知りたい場合はどうするでしょうか。

このような場合は、配列定数という技を使います。
{}の中にいくつでも条件を用意することができます。
=SUM(SUMIF(範囲,{“条件1″,”条件2”},合計範囲)
気を付けなければいけないのが、SUM関数でくくることです。
条件を指定した分だけ結果が返されるのでそれらを合計する、という考えです。

=SUM(SUMIF($J$4:$J$144,{“大塚”,”相沢”},$I$4:$I$144))

まとめ

2つのSUMIF関数を足し算することも可能ですが、数式をコンパクトにするにはSUM関数でくくったほうがスマートです。
この配列定数はSUMIFS関数などでも使用できます。
同じ範囲の中で「もしくは」をやりたい時に便利です。
セル番地ではなくデータそのものを条件でご使用ください。
また、文字列の場合は”大塚”のようにダブルクウォーテーションで囲みます。