カムアップのビジネスマナー研修は、「マナーは自分のためのもの」というのが着地点です。

会社のためにやっていることが個人の評価や働きやすさ、自分磨きに繋がることを実感していただくことを目標としています。

挨拶が暗い、冷たい職場はやる気も減退します。
以前勤務していた会社では上司が目を合わせて挨拶してくれませんでした。私に限らず他の社員もみんなそのことを不満に思っていました。
単純な話ですが、たったそれだけで士気が下がるものです。

その後、その会社では部下が上司を評価するチェック制度ができました。評価がかなり低いことで上司は「査定が下がる」と落ち込んでいました。本当に下がったかどうかは不明ですが、挨拶がとても重要なことを痛感した経験でした。

私自身の失敗もあります。ドアを閉める場面でのこと。
開ける時はもちろんドアノブを使いますが、閉める時は自然にパタンとやっている方をよくお見掛けします。

私もかつてはそうでした。覚えたての仕事をこなすので精一杯。いつも急いでいました。すぐ後ろに重役とお客様がいらっしゃることにも気づかずいつもの通り急いでいたところ、「目の前でドアを乱暴に閉められた」とお客様から上司がお叱りを受けてしまいました。

もちろんそれでクビになることはなかったですが、私1人の行動が会社の看板を傷つけたことは大きなショックでした。

それ以来、ドアの開閉には気を付けようと心がけたのですが、身についていないことはサッと出てこないことを実感。気づくとパタンとやっているのです。
家でも、お店でも、酔っていても、疲れていても、急いでいても、いつでもドアのほうを向いて閉めるようにしました。
ようやく身につくまでにどれぐらいの回数をこなしたか定かではありませんが、「いつでも、どこでも」の精神をこれからも大切にしていきたいと思います。